2003年2月18日(火)「しんぶん赤旗」
十六日告示の沖縄・豊見城市議選で、公明党は北朝鮮拉致問題に関連して、「北朝鮮労働党と友党関係をずっと持ってきたのが日本共産党ではないか」(糸洲朝則・県本代表)と攻撃しています。
話は正反対で、北朝鮮が国際的な無法行為を進めた時期に「友好関係」を深めてきたのが公明党です。
日本共産党は、一九八三年のラングーン事件、八四年の日本漁船銃撃事件、八七年の大韓航空機爆破事件など北朝鮮の無法を厳しく批判。八三年以来、朝鮮労働党との関係を断絶しています。
これは明白な歴史的事実であり、公明党のごまかしは通用しません。
七二年の公明党訪朝団(団長・竹入義勝委員長)は、「公明党代表団は朝鮮人民が敬愛する金日成(キムイルソン)首相のチュチェ思想を指針として、千里馬(チョンリマ)の勢いで駆け社会主義建設で大きな進歩をとげたことに対し祝賀した」という「共同声明」を発表し、金日成体制を礼賛。二〇〇〇年八月にも、公明党有志議員による日朝友好訪問団(団長・東順治衆院議員)に参加した北原守福岡県議が、「公明党と北朝鮮との新しい友好関係を築きゆく、意義ある旅となった」と「友好関係」を誇っています。
事実を偽って他党を攻撃する前に、自分の党の歴史をふりかえってみるべきでしょう。
(岸)