日本共産党

2003年1月23日(木)「しんぶん赤旗」

閣僚級会談

北朝鮮“核兵器製造せず”

韓国 開発放棄を求める


 韓国と北朝鮮の第九回南北閣僚級会談は二十二日、ソウル市内のホテルで第一回本会談に入りました。韓国側が核開発の放棄を求めたのに対し、北朝鮮側は「核兵器を製造する意思はない」と明言し、核開発は電力生産用だと主張しました。

 韓国側首席代表の丁世鉉・統一相は会談で、「核問題は朝鮮半島の平和と安全、南北和解・協力に障害をつくり出す遺憾なことだ」と指摘し、「解決されなければ南北関係にも支障が生じかねない」と強調。核開発放棄の宣言、核施設の再凍結、核不拡散条約(NPT)脱退宣言の撤回、の三つを求めました。

 これに対し、北朝鮮側首席代表の金テ星・内閣責任参事は「NPTから脱退しても核兵器を製造する意思はなく、現段階でわれわれの核開発は電力生産をはじめとする平和的目的に限られている」と言明。

 核問題の原因は「全朝鮮を支配しようとする米国の野望の産物だ」と述べたうえ、「外部勢力の介入をしりぞけ、北南協力を絶えることなく実践していくべきだ」として、核開発放棄にかんする立場を明確にしませんでした。

 韓国側代表団の李鳳柱・統一省統一政策局長は記者会見で、「従来の立場を繰り返すのではなく、さらに進展させて、この問題を解決できる具体的な実践措置を引き出すのが韓国政府の立場だ」と述べ、引き続き北朝鮮に核開発放棄を説得していく考えを示しました。

 李氏は、核問題解決が南北協力の前提か、との質問に対し、「核問題は(解決までに)時間がかかる。まずこの(核)問題を協議するが、南北間で協議すべき問題もいっしょに論議するという立場」と述べ、核問題と南北協力事業を包括的に協議していることを明らかにしました。

(※読めないブラウザがあります。金テ星・内閣責任参事のテは、月に令)


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