2018年1月17日(水)
人種差別に立ち向かう
キング牧師の日 全米でイベント
ワシントン平和の行進
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【ワシントン=遠藤誠二】米公民権運動の指導者で人種差別とたたかい、1968年に暗殺されたマーティン・ルーサー・キング牧師の日(同氏の誕生月の第3月曜日)にあたる15日、全米各地では、キング牧師をしのび、たたえる行事がとりくまれました。首都ワシントンでは、キング通りで、平和の行進が行われました。
キング牧師出身のアフリカ系住民をはじめ、白人、アジア系住民数百人が参加。「人種差別と偏見に立ち上がりたたかおう」「兄弟たちに暴力をふるうな」などと書かれたプラカードを手に、「正義なくして平和なし」「戦争でなく仕事を」と唱和しながら、数キロにわたりデモ行進しました。
今年のキング牧師の日は、トランプ大統領がアフリカ諸国などにたいし人種差別発言をしたことで内外から批判を受けるなかで迎えました。
行進に参加した大学生(19)は、「発言は到底受け入れられるものではなく、恥ずべきことです。米国のみならず、世界においてリーダーシップをとれる人物ではないことが分かりました。彼はその職にとどまるべきではない」と批判しました。