2018年1月14日(日)
海外米軍基地閉鎖せよ 沖縄に連帯も
米で反戦・平和団体が集会
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【ボルティモア(米東部メリーランド州)=池田晋】米国の反戦・平和団体が中心になって、海外に展開する米軍基地閉鎖を一致点に結成した「反海外米軍基地連合」が12日、米メリーランド州ボルティモアで集会を開きました。結成以来、初めての取り組みで、当地で14日まで米軍基地をめぐる環境・経済問題や各地域の情勢をテーマに会合が続きます。集会では、「沖縄に米軍基地はいらない」と書かれた横断幕も広がりました。
連合の結束声明では、各団体・個人の相違点を認めつつ、「われわれは皆、海外の米軍基地が帝国主義的な世界支配と、戦争による環境破壊の第一の手段であることに賛同する」とし、海外米軍基地閉鎖を掲げました。退役軍人平和会やコードピンク、婦人国際平和自由連盟の米国支部などが設立団体に名を連ねています。
参加者らは、「海外基地はいらない!」などとコール。地元ボルティモアで活動するポピュラー・レジスタンスの代表ケビン・ジースさんは170カ国以上に米軍基地があることにふれ、活動を通し国際連帯を広げていきたいと語りました。
オキナワ・ピース・アピールとして基地問題を訴えてきた沖縄出身で米国在住の女性(65)は「市民の運動から変わることがあると信じています。アメリカでも諦めず、沖縄の声を広げていきたい」と話しました。