2017年12月30日(土)
空爆 民間人多数が犠牲
イエメンで1日に68人死亡
サウジ主導連合
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【アンマン=小玉純一】国連のイエメン駐在人道調整官事務所の28日発表によれば、サウジアラビア主導の連合軍の空爆で、26日の1日だけで民間人68人が死亡しました。西部タイズ州の混雑した市場での子ども8人を含めた54人と、西部ホデイダ州での一家14人です。
これにより、サウジ主導の空爆による最近10日間の民間人死者数は109人となりました。その他で43人が同時期に犠牲になりました。
国連のジェイミー・マクゴールドリック調整官は声明で、「このばかげた戦争で、サウジ主導連合を含む全当事者が示し続けている人命の軽視を、これらの事件が証明している」と述べました。
サウジ連合はイエメンの武装勢力フーシ派に対する空爆を強めています。
フーシ派は今月、サウジ側に寝返ったサレハ元大統領を殺害し、サウジの首都リヤドへ向けて弾道ミサイルを発射したと発表しました。サウジはミサイルを迎撃したと発表し、フーシ派のミサイルをイラン製と主張。イランは否定しています。