2017年12月23日(土)
エルサレム首都 無効決議
国際社会支持にパレスチナ謝意
【カイロ=小玉純一】エルサレムをイスラエルの首都と認定する米国の決定を、国連総会が無効として撤回を求める決議を採択したことについて、パレスチナ自治政府の議長府報道官は21日、「圧力があったにもかかわらず、決議を支持して自由な政治的意思を表明したすべての国々に感謝する」と述べました。パレスチナ通信が伝えました。
報道官は、「この決議が改めて確認したことは、パレスチナの大義が国際社会の支持を得ていること、どの国が下した決定も、国際法でエルサレムが占領地であるという現実を変えられないということだ」と指摘。「占領を終わらせて東エルサレムを首都とするパレスチナ国家を創設するために、国連やすべての国際的な場での努力を続ける」と誓いました。
他方、イスラエルのネタニヤフ首相は「ばかげた決議を完全に拒否する」「エルサレムはわれわれの首都だ。これまでも、これからも」と述べました。