2017年12月19日(火)
空自機夜間差し止めよ
宮崎・新田原基地 住民が提訴
宮崎地裁
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航空自衛隊新田原(にゅうたばる)基地(宮崎県新富町)の騒音で健康被害を受けているとして、結成された新田原基地爆音訴訟原告団は18日、宮崎地方裁判所に夜間などの自衛隊機の飛行差し止めと損害賠償を国に求める訴訟を起こしました。
訴えたのは西都(さいと)市と新富町の住民122人。弁護団によると、自衛隊単独の基地に対する訴訟としては全国初めてとなります。
訴訟では、午後5時〜翌日午前8時の飛行と、「うるささ指数」(W値)75以上の騒音を発生させる飛行の差し止めを求めています。
弁護士会館で開かれた報告集会には支援者が多数駆け付けました。原告団の黒木義博共同代表団長は「日常の生活が取り戻せる日を願って勝ち抜いていきたい」と述べました。
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弁護団の西田隆二事務局長は「町民の1割が自衛隊員、その家族も含めると自衛隊と関わりのない人を探す方が難しいという中、住民がどんな気持ちで爆音被害に耐えてきたか想像してほしい」と話しました。
全国基地爆音訴訟原告団連絡会議の福本道夫事務局長、全国基地爆音訴訟弁護団連絡会の神谷誠人事務局長をはじめ各基地訴訟弁護団の代表が連帯のあいさつをしました。
原告の新富町在住の女性(76)は「趣味のちぎり絵やパッチワークをする時に爆音で集中できずイライラします。静かな所で余生を過ごしたいという思いも新富では裏切られた」と語りました。