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2017年12月17日(日)

「対話の前に挑発停止を」

安保理会合

米国務長官 北問題 外交解決は維持

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 【ワシントン=池田晋】国連安全保障理事会は15日、北朝鮮の核・ミサイル開発をめぐり閣僚級会合を開きました。ティラーソン米国務長官は、外交ルートは開けておくとする一方、対話には先に北朝鮮側が挑発行為を一定期間停止する必要があるとの考えを示しました。

 ティラーソン長官は、「対話の前に北朝鮮の挑発行為の持続的な停止が必要だ」と指摘。12日の演説でふれていた「前提条件なしの対話」とは述べませんでしたが、「われわれの希望はいまだ外交による解決だ」「コミュニケーションの窓口は開けておく」と述べました。

 安保理会合に出席した北朝鮮の慈成男(チャ ソンナム)国連大使は、「核兵器保有は、主権や生存権を守るための自衛措置」で抑止力だと正当化しました。北朝鮮の出席は異例です。

 会合に先立つ日米外相会談の場で、ティラーソン長官は「(北朝鮮の)代表と直接話す機会ができた」と述べ、北朝鮮の出席を歓迎する意向を示しました。

 国連のグテレス事務総長は、朝鮮半島情勢は「今日の世界の平和と安全にとって、最も緊迫した危険な問題だ」と指摘。いかなる軍事行動も壊滅的結果を招くとし、双方の誤解や誤算による衝突を避けるため「コミュニケーションの窓口を再開・強化する時だ」と関係国へ対話を強く呼びかけました。

 ロシアと中国の代表は、双方の自制を呼び掛け。中国の呉海涛国連次席大使は、北朝鮮の核開発に反対の立場を改めて表明するとともに、米国には、大規模な軍事演習の停止を求めました。ロシアのネベンジャ国連大使も、米国が朝鮮半島周辺で軍事演習を停止しない限り、北朝鮮の核ミサイル開発は停止されないとの見方を示しました。

 議長を務めた日本の河野太郎外相は、「対話のための対話を実施するという過去の過ちを繰り返さないことがわれわれの責務だ」と述べ、圧力強化を改めて主張しました。


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