2017年12月15日(金)
米軍機事故 「まず飛行止めて」
宜野湾 保育園父母会が要請
市長と防衛局に
|
米軍ヘリの落下物が見つかった沖縄県宜野湾市の緑ケ丘保育園(神谷武宏園長)の父母会は14日、宜野湾市役所を訪れ、佐喜真淳市長に、保育園上空の飛行禁止を日米両政府に求める要請をしました。
佐喜真市長は保育園の事故について「米軍に事実確認の早期公表を要望した」と述べ、普天間第二小学校の事故についても「近く政府に抗議をしたい」と語りました。
3歳長女の母(44)は「原因究明も大切です。でも父母が一番言いたいのは『まず飛行機を止めて』です」と述べました。神谷園長は「普天間即時運用停止をやるべきです」と語りました。
一行は沖縄防衛局の木健司次長にも抗議の申し入れをしました。米軍は保育園で見つかった落下物を自身のものと認めましたが、ヘリから落としたことは否定しています。木次長は米側の見解を説明し「現在調査中だ」といいました。神谷園長は「調査中とは、落ちた可能性があるということ。ヘリを飛ばすのはおかしい」と強く抗議しました。
後日、落下物の近くに屋根のへこみが見つかり、園の隣でゲートボールをしていた人が屋根の上をはねる物体を見ています。
神谷園長は「調査中といいながら、警察が初日の現場検証をしただけ。範囲を広げて警察や防衛局は現場の再調査をするべきだ」と求めました。
面談後、記者団に神谷園長は「私どもの事故を受けて飛行停止していれば、普天間二小の事故はなかった」と悔しさをにじませました。