2017年11月21日(火)
陸自駐屯地造成を強行
沖縄・宮古島 「一方的だ」住民ら抗議
陸上自衛隊の地対艦・地対空ミサイル部隊などの配備が計画されている沖縄県宮古島市で20日、沖縄防衛局が駐屯地造成工事に着手しました。
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防衛省は2018年度予算の概算要求で、施設整備費として260億円を計上。予定地の「千代田カントリークラブ」(9月末閉場)では10月30日から「準備工事」と称し、重機による樹木の伐採や整地作業が強行されています。
予定地内の仮設テントに紅白幕を張って開かれた着工式には、防衛省・自衛隊関係者と建設会社の役員が出席。フェンス越しに市民ら約20人が「住民の声を聞け」「着工は認めない」と抗議し、怒りの声に包まれる中でテープカットなど15分間の式典が行われました。
早朝から工事用ゲート前で抗議した「ミサイル基地いらない宮古島住民連絡会」の清水早子さん(69)は「昨年11月の日米共同演習『ヤマサクラ』では宮古島の地図が使われ、島が日米の戦争拠点にされる不安がある。安心・安全を守ると言いながら、住民の疑問に答えずに工事を強行することは許されない」と訴えました。
市長と市議会の正式な判断もなく、地元2集落の「反対」決議も無視した着工に、「一方的だ」と批判する住民の姿もありました。
抗議行動には日本共産党の上里樹市議が激励に訪れました。