2017年11月18日(土)
COP23inボン
脱石炭掲げ連盟発足
英仏加など参加 再生エネ推進へ
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【ボン(ドイツ西部)=岡本あゆ】開催中のCOP23(国連気候変動枠組み条約第23回締約国会議)で16日、カナダと英国の主導で「脱石炭に向けたグローバル連盟」が発足しました。
フランスやイタリア、北欧諸国などに加え、米ワシントン州なども含む25の国や州などが参加。▽石炭からの段階的な撤退▽クリーンエネルギーの推進▽石炭火力への投資の規制―などを進めます。
世界の脱石炭の流れを象徴する動きです。
会見で、カナダのキャサリーン・マッケナ環境・気候変動相は「気候変動とたたかうため、緊急に石炭火力から撤退する必要があります」と発言。「再生可能エネルギーのコストは劇的に下がっており、これ以上代償を払い続ける必要はありません。子や孫の世代のために、よいエネルギーを選ばなければ」と語りました。
クレア・ペリー英政務次官は「かつて英国は石炭で産業革命を迎えましたが、脱石炭の流れは大きな勢いを得ています。他の国にも同じステップを踏むよう促していきます」と述べました。
マーシャル諸島代表は「島しょ国にとって、連盟の重要性は強調しきれません。多くの国に結束してほしい」と訴えました。
日本のNGO関係者は「非常に評価しています」と発足を歓迎。「石炭推進の方針を変えない日本政府とは次元が違う。この(発足会見の)場に日本がいればいいのですが」と話しました。