2017年11月16日(木)
立法での解決訴え
外国籍元BC級戦犯問題で集会
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第2次世界大戦後、日本軍のBC級戦犯として戦争責任を負わされた日本の植民地出身者の補償と名誉回復を求める遺族や市民は15日、国会内で集会を開き、立法での解決を訴えました。
日本の植民地にされた朝鮮半島出身者等は「日本人」として戦争犯罪を裁かれたにもかかわらず、戦後は外国籍を理由に補償や援護から外されました。2016年、日韓議員連盟は、刑死者を含む元BC級戦犯へ特別給付金を支給することなどを盛り込んだ法案を取りまとめています。
今回の集会で、初めて当事者が体調不良で出席できない事態になり、一日も早い解決が求められています。
自宅療養中の韓国・朝鮮人元BC級戦犯者でつくる「同進会」の李鶴来(イ・ハンネ)会長(92)はビデオメッセージで「どんなに厳しい状況であろうとも、亡くなった仲間の名誉を回復して解決したい」と述べました。
遺族で「2世会」の会長を務める朴来洪(パク・ネホン)さん(61)は「同進会のおじさんたちの背中を見て育った。こういった事実が日本で教えられていないのが悔しい。父たちのことを知り、協力してほしい」と訴えました。
日本共産党の笠井亮衆院議員があいさつしました。