2017年11月16日(木)
中国特使あす訪朝
核問題も議論か
【北京=小林拓也】中国共産党中央対外連絡部の宋濤(そうとう)部長が習近平総書記(国家主席)の特使として、17日から北朝鮮を訪問することがわかりました。中央対外連絡部が15日に発表しました。10月に開いた第19回党大会の説明が目的だといいます。
中国共産党は前回の2012年の党大会後はすぐに北朝鮮へ特使を送りましたが、今回は派遣が遅れていました。北朝鮮の相次ぐ核実験や弾道ミサイル発射実験を受け、中朝関係は冷え込んでいます。
中国は国連安保理決議に基づき、北朝鮮への経済制裁を強化。反発した北朝鮮が中国高官の訪朝を拒絶したと報じられるなど、中朝の公式の交流が途絶えていました。
北京大学国際関係学院の梁雲祥教授は本紙に、「中朝関係が冷え込む中、北朝鮮が中国主席の特使を受け入れた意義は大きい。党大会の説明という名目だが、核・ミサイル問題も議論されるだろう。今後の展開が注目される」と語りました。