2017年11月16日(木)
海上搬送 直ちに停止を
辺野古新基地工事 翁長知事が会見
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沖縄防衛局が沖縄県国頭(くにがみ)村の奥港から海上ルートで石材を運び、名護市辺野古のK9護岸を桟橋に使って工事現場に搬入した問題で15日、翁長雄志知事が会見しました。
翁長知事は「K9護岸に台船を接岸して石材搬入を行うことは、埋め立て承認願書にある環境保全図書で予測がされていない。埋め立て承認の際の留意事項に基づき変更承認が必要になる」と指摘。
防衛局に対して「10月2日に行政指導し、県との調整が整うまで実施しないよう求めたが従わず、地元集落が求めた説明も行っていない。埋め立て承認願書にはK9護岸を仮設桟橋として係船機能を持たせることも記載していない」と批判。「直ちに奥港を使用した海上運搬を停止し、留意事項にもとづく変更承認の手続きを行うよう」求めました。
県が奥港使用を認めたことについては「弁護士とも相談し検討したが、港湾法令上、特定の場合を除いて不平等な扱いをすることが禁じられており、県として不許可にできる余地があるか、県判断を保留できないか検討したが、弁護士からはいずれも難しいとの話だった」と語りました。
翁長知事は「新辺野古基地は絶対に造らせない決意は変わらない」ことを強調した上で、工事車両の粉じん、騒音などの新たな事態が出てきており、しっかり対応していくと述べました。