2017年10月17日(火)
米軍機、フレア射出か
広島上空 共産党が防衛局に抗議
広島県北広島町上空で米軍機と思われる航空機が対空ミサイル回避用「フレア」とみられる火炎弾を射出していたことが、16日までにわかりました。日本共産党北広島支部と美濃孝二町議は同日、射出に抗議し低空飛行訓練中止を求める要請書を小野寺五典防衛相、河野太郎外務相あてに送付しました。
フレアとみられる火炎弾は11日午後2時半から3時ごろまで、戦闘機2機が低空で飛行し急降下、急上昇をしながら複数回にわたり射出したのを住民が目撃し、動画を撮影。機影から米海軍・海兵隊が使用するFA18戦闘攻撃機だった可能性が高まっています。
飛行が目撃されたのは同町北西部の島根県境に近い地域。広島、島根、山口各県にまたがり米軍が独占的に使用している自衛隊訓練空域「エリア567」の直下にあたり、同地域には住宅や診療所、郵便局があります。住民からは「自分が狙われているようだ」「これまで見たことがなく、不安に感じた」などの声が上がっています。
共産党は要請で、「住民の暮らしを著しく脅かすもので、断じて許されない」ときびしく批判。訓練の目的や部隊名、有害物質の有無などを明らかにすること、住民への謝罪と訓練中止を求めました。
北広島町の箕野博司町長は16日、フレア射出に「大変遺憾」だと表明し、速やかな調査と情報公開を求めるコメントを発表。広島県は同日午前、中国四国防衛局に対し事実確認を要請しました。