2017年9月7日(木)
若年移民撤去表明に抗議
“恐れない 押し返す”
全米で行動
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【ワシントン=池田晋】トランプ政権が5日、DACAの撤廃を表明したことを受け、首都ワシントンをはじめニューヨークやロサンゼルスなど、全米各地で抗議が広がりました。
首都ワシントンのホワイトハウス周辺でデモ参加者は、「移民はここでは歓迎だ!」「不法移民でも私たちは恐れない」と大通りでコール。「私たちの夢は不法移民になることじゃない」「DACAを守れ!」など、それぞれメッセージを書いたカードを掲げた若者の姿が目立ちました。
ワシントン市内の大学に通うラリッサ・ヌニェスさん(24)は、7歳の時に家族と一緒に中米ホンジュラスから渡米してきたDACAの対象者。大学の友人らと行動に参加しました。
今回の発表について、「胸が張り裂けそうで、とても信じられません」と打ち明けます。「あと6カ月の間に議会がどう対応するのか見守って…あとは学校に通い、勉強を続け、仲間と一緒に前進し続けるしかありません」と議会に希望をつなぎました。
大学生のジェシカ・サンチェスさん(22)は親友の危機だと参加。「彼女は移民弁護士を志望するドリーマー。渡米に選択の余地はなかったけど、この国を良くしようとここにいる。なぜ彼女が罰せられなければいけないの」と怒ります。友達や中米グアテマラから来た家族がDACAで保護されてきたアル・ハンドラさん(18)は「ここにいるたくさんの人たちの声で、(今回の決定を)押し返せると信じています」と話しました。