2017年9月4日(月)
歴史に学び国際連帯
亀戸事件94周年追悼会 東京・江東
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関東大震災(1923年9月1日)で、労働組合の青年幹部らが捕らえられ、亀戸警察署で虐殺された「亀戸事件」の94周年追悼会が3日、追悼碑がある東京都江東区の赤門浄心寺で行われました。約100人が参列し、石碑に献花しました。主催は同実行委員会。
震災直後、「朝鮮人や社会主義者が井戸に毒を投げ込んだ」「暴動を起こしている」などのデマが流れ、被災者の救援活動をしていた川合義虎=当時21歳、日本共産青年同盟(共青)初代委員長=をはじめ、南葛地域の労働組合青年幹部ら10人が虐殺されました。
軍隊や警察、デマに惑わされた自警団によって数千人を超える朝鮮人や中国人が虐殺されました。
東巨剛(ひろたか)実行委員長は、小池百合子都知事が朝鮮人犠牲者の追悼式典(1日)で追悼文の送付を取りやめたことにふれ、「差別に都政が追随したということであり、亀戸事件や朝鮮人犠牲者の無念を思うと、はらわたが煮えくり返える思いだ」と厳しく批判しました。
日本民主青年同盟の宅田葉月副委員長は、民青の前身である共青の活動に敬意を表し、「日本の青年は平和の思いを胸に核兵器廃絶を訴え、今年、核兵器禁止条約を結実させました。力を合わせれば政治は変えられると、確信は深まっています」と報告しました。
日本共産党の河野百合恵都議は「残虐な権力犯罪は許しません。歴史に学び、世界の人びとと連帯や友好をつくることに全力を尽くす」と述べました。