2017年9月3日(日)
循環型経済で地域守る
愛知・豊橋 全国商工交流会が開幕
第20回中小商工業全国交流・研究集会(同実行委員会主催)が2日、愛知県豊橋市で始まりました。テーマは「中小商工業と地域の力で 幸せで公正な社会を」。多国籍大企業の利益を追求する経済政策に対抗して、「地域から循環型経済を発展させ、まちやくらしを守る取り組みをどう築いていくか」を考えます。2日間の日程です。
全体会では、常任実行委員で全国商工団体連合会事務局長の岡崎民人氏が基調報告をしました。EUとの経済連携協定や日米2国間貿易交渉など地域経済に打撃を与える市場開放に突き進む安倍政権を批判。一方、運動によって中小企業振興基本条例の制定が自治体で相次ぎ、住宅リフォームや商店リニューアル助成制度の創設・継続も実現するなどの成果を強調し、「交流会運動の歴史を力に、業者運動と研究活動の統一的発展をめざそう」と呼びかけました。
静岡大学の鳥畑与一教授が講演。カジノを含む統合型リゾート施設建設が地域経済を破壊する危険性について、世界の実例を示しながら解明しました。
全体会後、パネルディスカッション「地域振興の実践に学ぶ」「小規模事業者支援と最賃引き上げの可能性」、基礎講座「事業計画の作り方と実践方法」「憲法と経済民主主義を考える」が開かれました。
この日の参加者は、のべ約800人。日本共産党の真島省三、宮本岳志の両衆院議員と、岩渕友、辰巳孝太郎の両参院議員が参加しました。