2017年8月27日(日)
日本ベトナム両党第7回理論会談始まる
「地域・世界情勢の新しい変化―課題と展望」をテーマに
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不破哲三社会科学研究所長を団長とする日本共産党代表団と、ファム・ミン・チン政治局員・中央委員会書記を団長とするベトナム共産党代表団の第7回理論会談が26日、党本部で始まりました。
今回の理論会談のテーマは「地域・世界情勢の新しい変化―課題と展望」です。
不破氏は冒頭のあいさつで、今回の会談が、両党の初の本格的な出会いから約半世紀にあたると指摘、1966年2月に戦時下のハノイを訪れ、ホーチミン主席を含むベトナム側との会談で、米国の侵略に抗するベトナムを支援する国際的統一戦線の問題で完全に一致したと回想。この半世紀には多くの波乱があったが、「あの戦争のさなかに築かれた両党の緊密な同志的関係は、不動のもの」とのべました。
チン氏は、両党の歴史にふれた不破氏の歓迎の言葉に心からの感謝を表明。日本共産党の都議選での躍進を祝福し、「この理論交流は両党の国際舞台での協力に貴重な貢献となっている」とのべました。
不破氏は日本側報告として、「世界と日本の情勢と当面の諸課題」と題し発言。核兵器禁止条約の成立、覇権主義の新たな動き、資本主義世界の危機と人民の運動など、新しい特徴について、第27回党大会の決定にもふれてのべました。
日本については、都議選と日本の政治情勢の激動、安倍政治の危機、「市民と野党の統一戦線」の成立とその展望についてのべました。
チン氏は、「地域・世界の新しい変化とベトナム共産党の政策」と題して報告。世界とアジアの変化の特徴、そのベトナムへの影響をのべ、チャンスをつかみ困難や試練を乗り越える政策方向について、第12回党大会の決定も紹介しながら説明しました。
理論会談は27日も続けられます。
ベトナム共産党代表団は26日朝、成田空港に到着。田中悠書記局次長、田川実国際委員会事務局長、面川誠同委員が出迎えました。
日本・ベトナム理論会談の参加者
26日に始まった日本共産党とベトナム共産党の理論会談の参加者は、次の通りです。
【ベトナム側代表団】
ファム・ミン・チン(団長) 政治局員、中央委員会書記、組織委員会委員長
タ・ゴック・タン 元中央委員、理論評議会副議長
ドアン・ミン・フアン 中央委員候補、「雑誌共産」編集長
チャン・ダック・ロイ 対外委員会常務副委員長
レ・クアン・ビン 中央委員会副官房長
グエン・バー・ズオン 国防省軍事社会・人文科学研究所所長
レ・クアン・ビン 中央組織委員会総合人事局局長
ゴー・ミン・トゥアン 「雑誌・党建設」編集長
レ・ハイ・ビン 外務省外交学院副院長
チュー・ドゥック・ズン ベトナム社会科学研究所・世界経済政治研究所所長
ギエム・ビエット・チュン 対外委員会中国北東アジア局副局長
グエン・バン・タン 中央組織委員会総合人事局副局長、団長秘書
ブーイ・ディン・ボン 中央理論評議会専任科学研究員
ズオン・バン・ビン 対外委員会儀典部副部長
ファム・ティ・フエン 中央理論評議会財務・運営室専門員
ブー・ティエン・ハン 対外委員会中国・北東アジア局専門員
グエン・クオック・クオン 駐日ベトナム大使
グエン・チュオン・ソン 駐日ベトナム公使
【日本側代表団】
不破哲三(団長) 社会科学研究所長
緒方靖夫 副委員長、国際委員会責任者
田中悠 書記局次長
森原公敏 国際委員会副責任者
山口富男 社会科学研究所副所長
川田忠明 平和運動局長
田川実 国際委員会事務局長
村主明子 学習教育局次長
小島良一 国際委員会委員
面川誠 同委員
井上歩 国際局員