2017年8月4日(金)
教育予算増額を迫る
奨学金の会が文科省要請
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「国民のための奨学金制度の拡充をめざし、無償教育をすすめる会」(奨学金の会)は3日、2018年度予算での概算要求に関して、文部科学省に対して教育予算の拡充などを要請しました。
三輪定宣会長(千葉大学名誉教授)、日本学生支援機構労組(学支労)、全日本教職員組合(全教)、全国大学院生協議会(全院協)の代表が参加。(1)「高校無償化」での所得制限による授業料徴収の中止(2)給付奨学金の対象人数と額、無利子奨学金の拡充(3)国連・社会権規約委員会が求めた高等教育の漸進的無償化に必要な予算の確保―を求めました。
三輪会長は給付奨学金ができた意義を語り「奨学金の拡充、授業料以外の負担を含めた無償化へ必要な予算を確保してほしい」と訴えました。
学支労の藤井和子委員長は、給付奨学金の基準が現行の貸与制奨学金よりも厳しいと指摘。あわせて大学別の奨学金の滞納者数公表を直ちにやめるよう求めました。
全教の波岡知朗中央執行委員は「高校無償化」での所得制限の導入について「子どもたちから授業料を取って財源を確保するようなやり方はやめるべきだ」と要求。全院協の代表は、給付奨学金を大学院まで拡大するよう求めました。