2017年7月31日(月)
若手教員学びあい
全私研2日目 高校生も発言
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山口市で開かれている第48回全国私学夏季研究集会(全私研)は30日、2日目を迎え、「学費問題・私学助成」「父母・地域との共同」など28の分科会で、熱心な討論が繰り広げられました。
「若手のための仲間づくりと教育実践」の分科会には、おもに20〜30代の若手の教員が参加し、生活に困難を抱える生徒の指導や生徒が主体的に学ぶ教科教育の実践、部活動の経験など、多彩な報告を受けてグループ・ディスカッションが行われました。
「『死ね』といったら5枚の反省文を課す、というのは抑止力にはなるかもしれませんが、反省が形骸化しませんか?」「なぜ『死ね』という言葉がだめなのかをどう教えていますか?」「私のところでは、震災の話をしています」など、休憩時間も話を続けている姿があちらこちらに。学びあい、つながりをつくり深めていく若手教員の姿が見られました。
高校生徒会の自主活動について、他県との交流などしながら生徒会活動を広げてきた顧問の教師の報告に続いて生徒会長の高校生が発言。「何が正しいかは生徒それぞれが見つけ出すものです。生徒自主活動をなんのためにやっているのか気づけるのは自分が成長したときです」と自分の経験からの思いを語りました。
その生徒はさらに、「学校では学べないことを学べる。ぼくは自分の価値観・世界観が見違えるほど広がり、自分の将来像を自分の頭の中で描けるようになりました。自分のことが嫌いだったこともありましたが、今では自分が好きだと思えます。生徒自主活動を通して、自分という人間を認識できるようになったのだと思います」と締めくくりました。