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2017年7月30日(日)

「私学無償化」へ展望

全私研はじまる

山口

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(写真)全私研全体集会で和太鼓を披露する広島県の山陽高等学校和太鼓部=29日、山口市

 全国から約1200人の教員、保護者、高校生らが参加する第48回全国私学夏季研究集会(全私研)が29日、山口市で始まりました。3日間の日程です。

 全体集会では、全国私立学校教職員組合連合の永島民男委員長が主催者あいさつ。高校教育を無償化してほしいなら憲法を変えろといわんばかりの論調にたいし、無償化は国家予算の0・2%でできると述べ、平和と憲法をめぐって国のありかたが問われようとしているなかで、独自の理念に立った私学らしい私学教育を無償化時代に向けてつくろうと呼びかけました。

 山口直之同書記長が基調報告し、求められる「資質・能力」や学習方法まで国が規定しようとする学習指導要領の改訂や大学入試改革の動きについて述べ、「私学の自主性」「私学教育の自由」が問われているとしたうえで、「私学の無償化」への展望、「主権者を育てる教育実践」など五つの課題についての討論を提起しました。

 NPO法人「抱樸(ほうぼく)」理事長でNPO法人ホームレス支援全国ネットワーク代表の奥田知志さんが「助け・助けられることこそ教育」と題して記念講演。相模原の障害者殺傷事件に触れながら、「意味のある命と意味のない命があるのではなく、命に意味がある」とし、問題が解決しなくとも伴走するという困窮者支援のありかたについて語りました。

 舞踊を披露した広島朝鮮小・中・高級学校の高校生は、就学支援金の問題で「私たちに学ぶ権利はないのでしょうか」と訴えました。

 「すごく勉強になるので参加しました」と話すのは神奈川県の30代の男性教員。「高校1年から持ち上がった2年生のクラスを担任していますが、クラスの雰囲気が変わって戸惑っています。今回は、クラスづくりについて学びたい」と話しました。


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