2017年6月29日(木)
稲田防衛相ただちに罷免を
4野党国対委員長が一致
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日本共産党、民進党、自由党、社民党の4野党の国対委員長は28日、国会内で会談し、稲田朋美防衛相が都議選の応援演説(27日)で「防衛省、自衛隊、防衛大臣、自民党としてもお願いしたい」と自民党候補への投票を呼びかけたことについて、公選法・自衛隊法に違反する重大発言だとして、4党首の連名で安倍首相に同氏の罷免を求めることで一致しました。
会談後の記者会見で、日本共産党の穀田恵二国対委員長は、稲田氏の発言について「防衛相の地位を利用して、自衛隊員には自民党候補への投票を強い、有権者には自衛隊の後ろ盾があるかのような印象を与えるもので、二重に許されない」と指摘。下村博文自民党都連会長が稲田氏を擁護して「これで辞任となったら、続けられる人は誰もいなくなる」(28日)と述べたことに触れ、「それなら全員辞めてもらうしかない」と批判しました。
民進党の山井和則国対委員長は「自衛隊を私物化し、政治利用する発言だ」と強調。南スーダンPKO(国連平和維持活動)派兵部隊の日報の隠蔽(いんぺい)、森友学園疑惑での虚偽答弁に続く問題だとして、稲田氏をかばい続ける安倍首相に対し「やることが逆だ。任命権者として罷免すべきだ」と述べました。
自由党の玉城デニー国対委員長は、日報隠蔽、森友疑惑への関与と合わせ「スリーストライクアウトだ。退場すべきだ」と話し、社民党の吉川元政審会長は「発言を撤回したからといって許される問題ではない」と、速やかな罷免を主張しました。