2017年6月18日(日)
病院内保育の質守れ
倉林氏 民間委託で全保育士交代も
日本共産党の倉林明子議員は6日、参院厚生労働委員会で、医療機関内に設けられている院内保育所について保育の質が確保できるよう踏み込んだ支援をすべきだと迫りました。
倉林氏は、京都市立病院では、病院の独立行政法人化に伴い保育所の運営が民間委託となり、保育士が全員交代したことで子どもが精神的に不安定になり、退所にまでいたる影響があったと指摘。「背景にあるのは院内保育の経費を抑制せざるを得ない実態だ。病院経営の黒字化が迫られ、保育の質にまで影響している」と批判しました。
さらに倉林氏は、国立病院機構の院内保育を一括受託していた会社が、今年度末で撤退を表明し、児童約3600人余、保育士約1200人余に影響が出ることを指摘。「保育士全員が交代する事態になっている。応募の機会を設けるだけでは保育の質は守れない」として、病院機構任せにせず、希望する全員の雇用が可能となるよう支援すべきだと求めました。