2017年6月16日(金)
安倍政権 倒そう たたかいさらに
未来に「共謀罪」いらない 強行に抗議
市民と野党の声を無視して自民、公明、維新が強行成立させた共謀罪。「強行されても終わらない」―。「未来のための公共」(未来公共)は15日夜、国会正門前抗議を行いました。参加者は「共謀罪は今すぐ廃止」とコール。未来公共は、「次の国政選挙で共謀罪を廃止させる。安倍政権を退陣に追い込む。これは新しい『始まり』です」と訴えました。
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未来公共
15日夜は、「総がかり行動実行委員会」と「共謀罪NO!実行委員会」の集会を引き継いで行われました。抗議の冒頭、マイクを握った、未来公共の女性(22)は「私たちの未来に共謀罪はいりません。これからも声をあげ続けましょう」と呼びかけ、「現代の治安維持法廃止」「告げ口勧める法律いらない」とコールしました。
授業を終えて抗議に参加した都内の大学院生(28)は「とんでもない法律が、とんでもないやり方でできた。許せないから意思を示しにきました。一人では政府を止められないが、みんなとなら変えられると信じて声をあげます」と語りました。
「安全保障関連法に反対する学者の会」呼びかけ人の水島朝穂さん(早稲田大学教授)がスピーチ。民進党の初鹿明博衆院議員、日本共産党の山添拓参院議員が訴えました。
共謀罪をめぐっては、国会最終盤を迎え、与党が異常な“禁じ手”も使って強行採決の流れを加速させました。
これに対し、「やらないと絶対後悔する」「一人でも国会前に立つよ」。未来公共のメンバーは10〜20代の若者が中心。学校やアルバイトの合間にラインなどで連絡を取り合い、連日、緊急抗議を呼びかけました。
緊迫する14日の午後7時半から始まった未来公共の国会正門前抗議は15日の午前0時まで及び、7000人(主催者発表)が反対の声をあげ続けました。4野党の代表が情勢報告に来ると、参加者から「野党がんばれ」のコールが自然におきました。
メンバーの大学2年生(20)は、抗議の後一度家に帰り、始発で強行採決が目前に迫った15日早朝の国会前に足を運びました。「これで終わりじゃありません。できることをやっていきます」
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「共謀罪」強行 国会私物化 監視国家だ
国会前行動
5月9日から連日、共謀罪反対の行動を国会前で続けてきた「共謀罪NO!実行委員会」と「総がかり行動実行委員会」は15日、昼と夜に、こん身の怒りを込めて国会前行動に取り組みました。夜は約5500人(主催者発表)が参加しました。
昼の行動では米倉洋子弁護士が、参院委員会採決を省くやり方について「災害など緊急時に国民の権利を守るための方法。今回は安倍政権の加計(かけ)・森友疑惑追及を封じるためのもので権力による国会の私物化だ」と強調。清水雅彦日本体育大学教授が、安倍政権は福祉を縮めて戦争する国づくりを進める“新夜警国家”だと批判。出版労連の前田能成主任研究員が著作権の点から「共謀罪」の危険性を指摘しました。
14日から抗議を続ける人、遠方から駆け付けた人たちが国会前を埋めました。徹夜で抗議を続ける東京都千代田区の女性(70)は「多数だから何をしてもいいわけではない。民主主義のかけらもない」、新潟県糸魚川市からの参加者は「犯罪的なのは『共謀罪』で監視、盗聴社会をつくる安倍政権。打倒が一番だ」と話しました。
この日の行動には日本共産党の山下芳生副委員長・参院議員、武田良介、山添拓両参院議員が参加。「安倍政権打倒、『共謀罪』廃止へ力を合わせよう」と訴えました。