2017年6月11日(日)
都議選 大激戦を必ず勝ち抜く
志位委員長が訴え 和泉(葛飾)・あぜ上(江東)予定候補応援
日本共産党の志位和夫委員長は10日、東京都議選で、いずれも定数4を争う大激戦の葛飾区の和泉なおみ、江東区の、あぜ上三和子両都議の必勝をめざし、両区で街頭演説を行いました。人垣がぐんぐん膨れ上がり、どちらの演説も聴衆がぎっしり。志位氏が、共謀罪と憲法9条、築地市場の豊洲新市場への移転問題、福祉・暮らしを押しつぶす「逆立ち都政」という三つの大争点を示して、「平和、食の安全、都民の暮らしがかかった選挙です。どうか都民の願いをこぞって日本共産党に託してください」と訴えると、盛大な拍手と歓声が節々で湧き起こりました。
葛飾区
「頑張れ頑張れ、なおみ!」のコールが起きた葛飾区・亀有駅前。和泉都議は「国保は都民の命を守るはずなのに、高すぎる保険料が都民を苦しめている。こんな政治を変え、暮らし・福祉を都政の真ん中にすえよう」と力を込めました。
志位氏は、厚生委員会で和泉都議の発言回数が他党を圧倒し、一議員として六つの条例案を提案したことは都議会史上初だと紹介。「葛飾と東京の『宝の議席』です。必ず大激戦を勝ち抜かせてください」と訴えました。
志位氏は、「加計学園」疑惑をめぐり、文部科学省が「再調査」の方針を示したことに言及し、「国民の声が大きく安倍政権を追い込んでいます。すぐに結果を公表するべきです」と指摘。「文科省だけでなく、圧力をかけた内閣府への調査も必要です。前川喜平・前文科省事務次官の証人喚問を行い、この問題の真相を徹底究明し、きちんと真実が貫かれる政治をつくりましょう」と訴えると、「その通り」の声と拍手が飛び交いました。
「9条改悪をどうやって止めるか」と問いかけた志位氏は、安倍晋三首相が憲法9条に自衛隊を明記する改憲を行うと宣言するもと、4野党が党首会談(8日)で「安倍政権の下での憲法9条の改悪反対」を確認したことを報告。「私は心から呼びかけたい。『安倍改憲を許すな』の一点で、立場や思想・信条の違いを超えて力をあわせ、国民的大運動を起こそうではありませんか」と訴え、最初の審判の場となる都議選で平和の願いを日本共産党に託してほしいと力説しました。
江東区
江東区・豊洲のホームセンター前では、あぜ上都議が「9条を守り、税金の使い方の改革で暮らし第一の都政をつくる」と決意表明。豊洲移転問題など「都政の闇」について「共産党躍進で議会のチェック機能を大きくしよう」と訴えました。区内で保育園を運営している女性が応援演説し、「子どもたちも、働く人も希望がもてる保育をつくるため、あぜ上さんの力が必要です」と語りました。
「あぜ上さんは、江東区議6期22年、都議2期8年と、30年にわたって区民の暮らしを守り奮闘してきた頼もしいお母さん政治家です」と志位氏。「区議会で最初に『子ども医療費助成制度』を提案し、今では中学3年まで無料になった江東区の子ども医療費無料制度の『生みの親』となったのが、あぜ上さんです。必ず都議会へ押し上げてください」と訴えました。
志位氏は、日本共産党が都議選の重点公約で、高すぎる国保料の1人1万円の引き下げ、認可保育園の9万人分増設とともに、シルバーパスの負担軽減を訴えていることを紹介。6月の都議会で共産党と生活者ネットが提案したシルバーパス負担軽減の条例案を、自公と「都民ファースト」が否決したことを強く批判するとともに、これらの勢力も軽減制度をつくること自体には反対できなくなっていると指摘し、「実現まであと一歩のところに来ています。共産党の躍進で実現しましょう」と訴えると、大きな拍手と声援が湧き起こりました。