2017年5月19日(金)
定年まで働ける改革
文科省天下り 大平氏が求める
|
日本共産党の大平喜信議員は17日の衆院文部科学委員会で、文科省の組織的天下りあっせんをただし、再発防止を求めました。
文科省OBを介した組織的天下りには清水潔、山中伸一両元文科事務次官の関与が認定され、ともに停職相当の処分を受けました。
大平氏は、参考人として呼ばれた両氏に「現役職員による再就職あっせんは違法と理解していたか」と質問。清水氏は「現職は禁止されているがOBは禁止されていない」と述べ、山中氏は「現職がかかわると違法。OBの間で再就職の仕組みがあると認識していた」と答え、ともにOBによる再就職支援はよいとの認識でした。
大平氏は「文科省事務方最高職位の2人の認識が、順法意識が希薄どころか、どうやって法をかいくぐるか(考えていた)。組織的な意図があったのではないか」と指摘。松野博一文科相は「事務方トップの責任は重い。国民に納得いただける再発防止策を進めたい」と述べました。
大平氏は「抜本的に天下りは原則禁止、公務員が定年まで働けるような改革をすべきだ」として野党3党の国家公務員法改正案を説明。松野文科相は「定年まで働ける環境整備は重要だ。専門スタッフ職制度の活用など図りたい」と答えました。