2017年5月18日(木)
憲法の平和精神壊す
ラジオ番組 穀田氏が安倍改憲批判
日本共産党の穀田恵二国対委員長は17日、ラジオ日本の「岩瀬恵子のスマートNEWS」に出演し、憲法9条に自衛隊を明記するとした安倍晋三首相の改憲発言や「共謀罪」法案について語りました。
穀田氏は、安倍首相の改憲発言には「ネタ元がある」と話し、日本会議の役員らが執筆する雑誌『明日への選択』を示しました。同誌では9条3項に自衛隊を明記することで、戦力不保持と交戦権否認を定めた9条2項を空文化させるという本音が語られていると紹介した穀田氏は、自衛隊を書き込むだけではなく無制限の海外での武力行使に道を開く危険性があると強調。「二度と戦争の惨禍を政府の行為によって起こしてはならないということからつくった憲法の平和の精神を、根本から踏みにじるものだ」と批判しました。
穀田氏は「共謀罪」法案について、国会審議で金田勝年法相が荒唐無稽な答弁を繰り返している様子を伝え、「内心の自由を脅かすという本質を隠そうとしているからだ」と指摘。そのなかで法案への疑問が広がり、「朝日」世論調査(16日付)では、今国会での成立は「不要」だと答えた人が64%にのぼっていることをあげて「(国民の声に)真摯(しんし)に向き合えば採決の強行など論外で、きちんと審議することが必要だ」と主張しました。
司会の岩瀬さんは「(国会の議員数だけで)どんどん法案が決まってしまうと、国民の政治に対する無関心に拍車がかかる可能性もある」と話しました。