2017年5月10日(水)
緒方副委員長 ベネズエラ問題で申し入れ
日本共産党の緒方靖夫副委員長・国際委員会責任者は9日、都内のベネズエラ大使館を訪ね、セイコウ・イシカワ駐日大使を通じて同国政府と与党・統一社会主義党に、政治、経済、社会的危機が深まっている同国の現状に対する懸念を伝え、事態の平和的・民主的解決をはかるよう日本共産党としての申し入れを行いました。イシカワ大使は、自国政府の立場を説明するとともに、率直な表明に感謝し、申し入れの内容を本国に伝えると述べました。
ベネズエラ政府と与党・統一社会主義党への申し入れ 要旨
貴国では、食料や医薬品、日用品の欠乏による国民生活の窮乏化のもとで、国民の抗議行動が広がっており、政府側の抑圧的措置がとられるもとで犠牲者が多数出ていると伝えられています。在留邦人の間からも生活と安全への不安の声が上がっています。
貴国で起きている問題は今年1月、中南米カリブ海諸国共同体(CELAC)第5回首脳会議の政治宣言が冒頭部分でその民主的解決を訴え、4月17日には中南米11カ国が共同声明で事態を憂慮し、問題の平和的解決を呼びかけるなど、国際問題になっています。
この間起きているベネズエラの事態を強く懸念していることを表明します。抗議行動への抑圧的措置をただちに停止し、事態の平和的、民主的解決をはかるとともに、民主的秩序の回復のために貴国政府と与党・統一社会主義党が責任ある措置をとられるよう求めます。