2017年5月6日(土)
6カ国協議再開望む
日中議連訪中で田村副委員長
【北京=小林拓也】超党派の国会議員による日中友好議員連盟(会長、高村正彦・自民党副総裁)代表団は4日、北京の人民大会堂で、中国全国政治協商会議(政協)の兪正声(ゆせいせい)主席(中国共産党政治局常務委員)と会談しました。日本共産党の田村智子副委員長が代表団員として会談に参加しました。
田村副委員長は会談の中で「日中友好の土台は侵略戦争の歴史に真摯(しんし)に向き合うことであり、日本国憲法が重要だ」と指摘。その上で、「今後の日中友好は2国間の友好だけでなく、北東アジアの平和メカニズム構築の力になる方向で進めていきたい」と呼び掛けました。
兪主席は、日本政府の歴史認識や台湾問題に懸念を示し、「問題を適切に処理し、両国関係の政治的基礎を維持すべきだ」と述べました。
訪中団は同日、中国の武大偉・朝鮮半島問題特別代表とも会談。田村氏は会談で「北朝鮮問題の解決のために、6カ国協議の枠組みが重要だ」と訴えました。武氏は「6カ国協議は重要であり、再開を望んでいる」と表明。北朝鮮の非核化と北東アジアの平和メカニズム構築を並行して進めるという中国の提案を紹介しました。