2017年4月26日(水)
米が日本にスパイ装置提供
米メディアが機密文書公開
【ワシントン=池田晋】米ジャーナリストらが開設したニュースサイト「ジ・インターセプト」は24日、元米中央情報局(CIA)職員のスノーデン氏が暴露した機密文書のうち、米国家安全保障局(NSA)と日本の情報機関が長年にわたって協力してきたことを示すとされる13文書を公開しました。
そのうち2013年4月の文書は、NSAが日本側に「エックスキースコア」と呼ばれるシステムを提供したと記載。ジ・インターセプトによると同システムは、通常のインターネット利用者が使うほぼ全ての情報を監視・収集できる強力なスパイ装置です。さらに同文書には、米側の長期的な戦略目標から、日本政府職員を訓練し、能力を高める必要があるとも記載されています。
04年4月の文書では、世界中の情報活動に使用されているとされる在日米軍横田基地(東京都)内のアンテナ機器の関連施設の建設費660万ドル(現在の為替レートで約7億2700万円)の大半を日本側が支払ったとされます。
07年3月の文書では、日本側が5億ドル(同約551億円)を負担して最高水準のNSA施設をキャンプ・ハンセン(沖縄県)内に移設。三沢基地(青森県)の傍受システムがアフガニスタンやパキスタン、インドネシアの対テロ作戦に活用されたとの記述もあります。