2017年4月18日(火)
米軍の最強爆弾投下に抗議
米首都 市民ら「アフガン撤退を」
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【ワシントン=池田晋】トランプ米政権が13日にアフガニスタン東部の過激組織ISに対して、通常兵器では最強の破壊力を持つ大規模爆風爆弾を投下したことに対し、米国の首都ワシントンのホワイトハウス前で16日、市民らが抗議しました。
参加者は、今回の爆撃が米国史上最長の戦争となっている「対テロ戦争」をさらに悪化させるとして、「米軍はアフガニスタンから撤退を」と連呼。紛争を平和的に解決するよう訴えました。
主催者の女性は抗議行動について、米国内で暮らすアフガン移民と連帯するものだと強調。参加したアフガン留学生が「私たちの家族は戦争で疲弊している。皆さんには米国の横柄な戦争による侵略を止めてくれるようお願いしたい。私たちにはこの戦争を止められる」と声明を読み上げました。
パキスタンとの国境付近で育ったアフガン難民のファティマ・イマンさんは、今回爆撃された地区には多くの市民も暮らしており、「絶対に許せない」と強調。米国で政権が代わっても戦争が続く実態に怒ります。北朝鮮でもトランプ政権が軍事行動を示唆していることについて、「今や彼らが核戦争を日常のものにしようとしているのではと、とても心配している」と語りました。