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2017年4月9日(日)

「紛争激化させる恐れ」

欧州の左翼政党が一斉批判

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 【パリ=伊藤寿庸】米軍のシリアに対するミサイル攻撃について、欧州の左翼政党は7日、国際法違反だとして非難し、シリア紛争の平和的解決に向けた努力が必要だと強調しました。

 ドイツ左翼党のワーゲンクネヒト、バルチュ両共同議員団長は、攻撃が「国際法違反」で「シリアの平和解決を遠ざけ、(過激組織)ISを喜ばせる」と非難しました。

 シリアで発生した化学兵器攻撃の全面解明を求め、ドイツ政府に「攻撃に反射的にトランプ政権を支持するのではなく、米ロ関係の安定化に努力すべきだ」と主張。「シリアの平和解決は国連安保理のもとで、米ロの参加によってのみ可能だ」としています。

 欧州左翼党のギジ議長は、シリアが米国を軍事攻撃しておらず、国連安保理の承認もないとして「攻撃は国際法違反だ」と指摘。化学兵器攻撃が誰によるものか未解明な現状で「だれが米国に世界の裁判官となって、罰を加える権限を与えたというのか」と批判しました。

 「米国とロシア、トルコ、サウジアラビア、イラン、そしてなによりシリアの全当事者が、戦争終結のために妥協を見いださなければならない」と述べました。

 英労働党のコービン党首はフェイスブックで「米国のミサイル攻撃は、シリア紛争をさらに激化させる恐れがある」と指摘。シリアの化学兵器攻撃という「戦争犯罪」には国連による緊急かつ独立した調査が必要だと指摘し、「一方的な軍事行動」ではなく、「ジュネーブ和平交渉の再招集と、話し合いを通じた紛争解決へのたゆみない国際的圧力が必要だ」と述べました。


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