2017年4月9日(日)
シリア 外交的解決を
ホワイトハウス前 ミサイル攻撃に米市民抗議
【ワシントン=洞口昇幸】トランプ米政権が6日、シリアの空軍基地に巡航ミサイルを発射して直接的な軍事攻撃を行ったことに対し、米国の市民・平和団体が7日、ワシントンのホワイトハウス前で抗議集会を開きました。「これ以上の戦争は嫌だ!」と唱和し、シリアの内戦などの問題は外交による解決を目指し、中東からの難民を受け入れることなどを訴えました。
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「戦争はこれまで解決にはならなかった」「テロリストを利する戦争に反対」「国境沿いの壁も難民の受け入れ禁止も、爆弾も地上軍投入も反対」などと書かれたプラカードや横断幕が掲げられました。平和団体の代表や大学生がマイクを手にしました。
参加者のマイケル・ビアーさん(53)は、「トランプ政権の攻撃は議会などの承認も得ていないし、国際法違反で、愚かで間違った行為だ」と強調。「シリアで軍事的解決を目指してはいけない。全ての関係国が対話すべきだ。難民を受け入れることもわれわれの責任だ」と語りました。
アリ・サバさん(30)は、「もちろん多数の市民の犠牲者を出した化学兵器の使用はひどいことだ。しかし軍事行動の強化は紛争の解決にはならない。交渉による政治的解決しかない」と訴えました。