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2017年4月2日(日)

ミャンマー補選

NLD政権の1年問う

経済は失政との声も

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 【ヤンゴン=松本眞志】ミャンマーで1日、連邦議会と州議会の補欠選挙が実施されました。連邦議会の下院9、上院3、州議会7の計19議席を24の政党と無所属の候補が争います。今回の選挙は国民民主連盟(NLD)政権の発足から1年の実績が問われるものとなります。


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(写真)1日、ヤンゴン市内の投票所内で候補者リストを確認する住民(松本眞志撮影)

 「前回は長蛇の列で投票所内は身動きがとれないほどだった。今回は訪れる人もまばらだ」―ヤンゴン市内のレンマダウ投票所で、選挙管理委員のティン・ルインさん(44)がいいました。

 この選挙区は上院の1議席をNLDや前与党の連邦団結発展党(USDP)など六つの政党の候補者が争います。今回の選挙は2015年の総選挙に比べ規模が小さく、結果が大勢に影響を与えないなどとして、有権者の関心もあまり高くないようです。

 投票所を訪れたNLDのマウン・マウン候補(男性)は「1年間はまだ短い。それでもわれわれは多くのことをなしとげた」と主張します。一方、モ・チョーさん(49、男性)は「確かに政府はベストをつくしてきたと思う。でもやるべきことは多いし、良い変化もあったが失政もあった。特に外国投資が少ないことはインフレの要因にもなっている」といいます。

 ワイ・ピョウさん(21、女性)は「行政の透明性を重視してきた点やヤンゴンのバス路線の整備は評価できる。しかし、全体としてまだ変化を感じることはできない。若い世代のために経済の発展、教育の充実、雇用の機会を増やすことを、もっと求めたい」と語りました。

 地元英字誌『ミャンマー・インサイダー』は補選について、「政権樹立後、NLDが支持されているかどうかを見極める最初の機会となる」と報道。15年に「変革の時」と訴えて地滑り的勝利を得た現政権が、実際にどのような「変革」を行ってきたのか有権者への説明が求められているとしています。


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