2017年4月2日(日)
学費の無償化を迫る
吉良氏 大学予算抜本増こそ
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日本共産党の吉良よし子議員は3月22日の参院文教科学委員会で、学費無償化に向け大学予算を抜本的に増やすよう迫りました。
吉良氏は、「誰もが希望すれば、高校にも専修学校、大学にも進学できる環境を整えなければならない」とした安倍晋三首相の施政方針演説に触れ、学費値下げの決意かとただしました。松野博一文部科学相は「学費負担軽減策のなかで優先順位をつけ検討していく」と答弁しました。
吉良氏は、私立大の学費が非常に高く、授業料減免を受ける学生が増えていると指摘。私大の学費値下げのための緊急助成枠創設や、私学助成の増額を求めました。松野氏は「負担軽減の思いは一緒。経常的経費の2分の1以内を補助できるよう努力することは当然」だと述べました。
吉良氏は、国立大学運営費交付金が10年連続で減らされたことによる山梨大学の窮状を紹介。「このままだと学費値上げも検討せざるを得ない」との学長の言葉を引き、高すぎる標準額を下げるために運営費交付金を増やし、段階的に水準を戻すよう求めました。松野氏は「自主的な財源の確保も求めつつ、運営費交付金の確保に努める」と答弁するにとどまりました。