2017年3月9日(木)
THAAD配備に抗議
韓国・星州郡 撤回求め200人集い
|
【星州郡(韓国南東部)=栗原千鶴】米軍の最新鋭地上配備迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の配備が始まったことを受け、配備先とされている慶尚北道・星州郡の住民は8日、同郡内で抗議集会を開催しました。
200人以上が参加し、「THAAD配備は撤回しろ」「THAADより南北対話を」などと気勢をあげました。集会後、配備先の韓国ロッテグループ系列のゴルフ場入り口手前まで行進しました。
韓国政府と米軍は6日夜、THAADの部品の一部を韓国内に搬送しました。韓国政府は年内に配備を完備するとしてきましたが、北朝鮮によるミサイル発射が続いたことにともない、配備を急いでいるとみられます。
50年近く星州に住み同地特産のマクワウリを栽培している女性(77)は、「THAADの配備を聞いたときから反対してきた。THAADは国民を危険にさらすだけ。マクワウリが(風評被害で)売れなくなっても困る」と語りました。
星州に隣接する金泉市から参加したソ・スンウさん(62)は、「住民の声を聞かずに、大事なことを進める韓国政府はだれが見てもおかしい」と力を込めました。