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2017年3月8日(水)

主張

3・8国際女性デー

戦争ノー! 憲法生かす連帯を

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 きょう8日は国際女性デーです。20世紀初めから「パンと権利と平和」を掲げ、世界の女性たちが共同行動に取り組んできた日です。日本では1923年に初めて開催され、警察などの干渉によってわずか40分で解散させられましたが、戦後の49年には、中央集会に1万5千人が参加するなど、今日まで、その歴史を重ねてきました。国際女性デーは日本の女性の権利と平等を求めるたたかいの歩みとして脈々と受け継がれています。

希望をひらく女性の行動

 今年の国際女性デーは、世界と日本で、戦争やテロ、差別、格差と貧困にノーをつきつける女性のたたかいのうねりの中で迎えます。

 世界では、トランプ米大統領の女性蔑視・差別発言に抗議する「女性大行進」に全米で400万人が参加し、南米、欧州、アフリカ、アジアなどでも呼応した行動が起こるなど、女性の行動が社会進歩と平和をすすめる大きな力として世界を動かしつつあります。

 日本でも、憲法と人権を踏みにじる安倍晋三政権の暴走に対し、立憲主義と民主主義、平和を守り、原発再稼働や基地押し付けに反対し、保育、雇用、福祉、くらし、平等など女性の切実な願いの実現を求める行動が、どの分野、課題でも力強く取り組まれています。

 多くの自治体で保育園に入れない子どもの数が昨年を上回り、東京の区部全体で3割が1次選考で入れないなど、政府の保育政策の破たんが明らかになりました。父母たちは、「詰め込み」と「規制緩和」による待機児対策からの抜本的な転換を求めています。

 子どもたちの命と安全を守りたいと原発再稼働に反対する運動に立ちあがる女性たち。沖縄の米軍新基地建設反対、憲法を守り「戦争をする国づくり」を許さないたたかいは国会前でも、全国各地でも、途切れることはありません。「兄が自衛隊員です。すぐに南スーダンから自衛隊撤退を」と子どもを抱いてスタンディングしている女性の訴えは、「殺し、殺される」事態を絶対に許さないという安倍政権への怒りにあふれています。

 この間、安保法制=戦争法に反対して、草の根から始まった女性たちの運動は、政治を変える市民と野党の共同と合流し、「女性、市民が動けば政治は変えられる」と確信を手にして、昨年の参議院選挙などで大きな力を発揮しました。新しい政治への希望をもって、暴走する安倍政権への怒りと要求を広く集め、女性の共同をさらに前進させる時です。

 国際女性デー中央大会(同実行委員会主催)は、「戦争NO!今こそ憲法を守り生かそう!世界の女性と手をつなぎ、平和・ジェンダー平等へ!」をスローガンに8日に開催されます。各地でも多彩な行動があります。中央大会では、日本の民主主義がかかった大問題となっている沖縄の基地問題などについてジャーナリスト・映画監督の三上智恵さんが講演します。絶対に「あきらめない」と日々たたかっている沖縄と固く連帯する大会となるでしょう。

男女平等の新たな流れを

 今年は両性の平等をうたう憲法施行から70年の節目の年です。今年の国際女性デーが、安倍政権による改憲策動、立憲主義の破壊、男女平等からの逆流などを許さず、女性のたたかいの交流と発展の機会になることが期待されます。


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