2017年3月5日(日)
“大統領弾劾 認めよ”
韓国 ソウル市内で集会・デモ
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【ソウル=栗原千鶴】韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領の退陣を求める集会が4日、ソウル市内で開かれました。参加者は集会後、青瓦台(大統領府)前100メートルの地点までデモ行進を行いました。憲法裁判所には、弾劾を受け入れ、大統領を罷免するよう要求。青瓦台の家宅捜索を拒否した黄教安(ファン・ギョアン)大統領代行(首相)に対しても退陣を求めました。
昨年12月に国会が大統領の弾劾訴追案を可決後、憲法裁は2カ月にわたって審理してきました。朴大統領に対し再三、出廷を要求しましたが、一度も応じず裁判は先月27日に結審。早ければ次の週末にも判断を下すもようです。
「もちろん弾劾に賛成」と語る大学生のハム・スミンさん(24)は、「まず憲法裁判所には弾劾を認めてもらい、大統領選挙をしてほしい。お金より命を大事にする大統領を選びたい」と語りました。
ソウル中心部では至る所で女性団体や労働組合、政党、青年たちが集会を開きました。
3・1独立運動の象徴的な場所として知られるタプコル公園前で行われた弾劾と18歳選挙権の実現を求める集会に参加したパク・ジファンさん(18)は、「弾劾に賛成の立場」ときっぱり。「選挙で選ばれていない人が国政に口を出せる国が民主主義の国なのか」と大統領の知人が国政介入していたことに怒りを語りました。