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2017年3月2日(木)

同盟国に軍事分担要求

米大統領議会演説 軍拡に執念

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 【ワシントン=遠藤誠二】トランプ米大統領は2月28日、連邦議会の上下両院合同会議で初めての演説を行いました。トランプ氏は、過去最大規模の軍事費増を含む予算案を議会に送る方針を明らかにし、同盟国に軍事費の負担増や軍事作戦への直接参加をあからさまに要求しました。

 約70分間にわたった演説でトランプ氏は「偉大な米国の新しい章が始まった」と宣言。「米軍を再建し、国防費の自動削減を廃止し、史上最大の国防費増額を求める」と語り、軍事増強への決意を改めて表明しました。

 また「米国の同盟国は財政的な責務を果たさなければならない。北大西洋条約機構(NATO)であれ、中東であれ、太平洋であれ、われわれは同盟国に、戦略上・軍事上の作戦で直接の意味のある役割を果たし、費用を公正に負担するよう期待する」と述べました。

 米国内外から批判を受けている移民取り締まり政策については、経済的に自立できる希望者は入国を認める新しい移民制度の導入を進める考えを提示。一方で「法と秩序、保全をわれわれの国境地帯に取り戻さなければならない。そのために、間もなく大きな壁を南側の国境に建設する」とメキシコ国境での壁建設に固執し、「予定を前倒しして行う」とまで語りました。

 一部のイスラム圏の国からの入国を禁じた大統領令については、裁判所から差し止めが出されている現大統領令に代わるものを提示すると表明。「過激なイスラムテロから国を守る強力な施策を講じる」と語り、大統領令を正当化しました。

 この他、企業減税に向けた税制改革、インフラ整備、医療保険制度改革(オバマケア)の置き換え―を改めて表明しました。


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