2017年2月27日(月)
F35部品こっそり改修
防衛相認める 危険知り訓練飛行
大平議員
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昨年10月に米国で出火事故をおこしたステルス戦闘機F35Bで不具合が生じたとされるブラケット(電線を束ねる支持金具)を米軍が、こっそり設計変更したものに交換していたことが22日、日本共産党の大平喜信議員の質問への稲田朋美防衛相の答弁で明らかになりました。
F35Bは今年1月、重大事故の原因究明がなされないまま岩国基地(山口県岩国市)への配備が強行されました。F35Bの安全性について防衛省はこれまで「岩国基地に展開される機体を点検し、異常がなかった。飛行前後にブラケットの点検を行うなど、再発防止策を実施している」と強調してきました。
大平氏は、米軍の統合打撃戦闘機計画室の責任者が記者会見(昨年12月)で「事故以前から(ブラケットの)問題を知っていた」「改造されていないBモデルが飛行しており、リスクは高い」などと述べていることを示して、「岩国基地へ配備されたF35Bのブラケットは改造されていることを確認しているのか」とただしました。
稲田防衛相は「前段の(会見)報道は承知していないが、今年1月、設計変更されたブラケットに交換されていると米軍から報告を受けている」と答弁。ブラケットの問題を知りつつ米軍が試験・訓練飛行を続け、ひそかに改修したことを事実上認めました。