2017年2月16日(木)

トランプ政権追随なのでは

武田議員が参考人に質問

（写真）武田良介参院議員

　日本共産党の武田良介議員は１５日、参院国際経済・外交調査会で、日米首脳会談に触れ、国際社会の中で日本が存在感を持ってイニシアチブを発揮していけるかどうかを参考人に質問しました。

　武田議員は、トランプ米大統領が７カ国の入国を制限する大統領令を出したことに対して、米国の同盟国でもある主要７カ国（Ｇ７）のうち５カ国首脳が批判の声を上げる中、安倍晋三首相が「内政問題なのでコメントは差し控えたい」と述べたことを指摘。「日本がトランプ政権に対して、はっきりものが言えない、日本がトランプ政権に追随しているようだと国際社会から見られたら、日本は独自の立場を発信する力をなくしていくのではないか」と質問しました。

　参考人の藤崎一郎上智大特別招聘（しょうへい）教授は、「ドイツの場合には、２０１５年で１００万人以上のシリア難民を受け入れているので、自分の国と比較して、（難民について）言及できる立場にあるし、言わざるを得ない」と指摘。一方で、「日本はそんなに受け入れてこなかったのでためらわざるを得ない点があるのだろう」と両国の立場の違いを強調しました。

　また武田議員は、「日中韓で共同の歴史研究が可能にならないか」と質問。藤崎参考人は「過去まとまらなかったことは承知している。日本は発信下手ではなく聞き下手。まず相手に関心を」と発言しました。