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2017年1月27日(金)

壁建設へ米大統領令

メキシコ国境 「不法移民」排除も

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 【ワシントン=遠藤誠二】トランプ米大統領は25日、中南米諸国からの不法移民の流入を防ぐと称して、メキシコとの国境に壁を建設することなどを指示する国土安全保障省あての大統領令に署名しました。大統領選挙での「公約」を進めたものですが、メキシコはじめ諸外国、米国内からの反発が出ています。

 トランプ氏は25日、国土安全保障省を訪問。壁建設にむけた作業の開始、不法移民を保護する州・都市への補助金カット、国境警備要員5000人、入国管理局職員1万人の増員などを盛り込んだ大統領令に署名。「われわれはこの国の法と秩序を修復する」「アメリカは国境の治安を取り戻す」と述べました。

 トランプ氏は同日、ABCテレビとのインタビューで、壁建設は数カ月後には開始されると語るとともに、その費用も「100%」メキシコに請求する考えを示しました。

 これに対し、メキシコのペニャニエト大統領は壁建設に遺憾の意を示し、建設費用は払わないと言明しました。

 トランプ大統領はまた、数日のうちに、シリア、イラク、イラン、リビアなど中東・北アフリカ7カ国の国民へのビザ(査証)発給を停止し、難民の受け入れも中断する大統領令に署名すると報じられています。


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