2017年1月26日(木)
大気汚染が心配
神奈川・横須賀 石炭火発の学習会
二酸化炭素(CO2)を大量に排出して地球温暖化を加速する石炭火力発電所が現在、48基も計画されています。建設予定地の一つ、神奈川県横須賀市内で24日、建設計画を考える学習会が開かれました。住民ら約50人が参加しました。主催は、「『幸せ度No.1のよこすか』をみんなでつくる会」。
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市内で計画されているのは、現在停止中の東京電力横須賀火力発電所のリプレース(建て替え)。東電と中部電力の共同出資による事業で、燃料を石油から石炭に替え、設備容量を70万キロワットから130万キロワットに倍加。それに伴い予想されるCO2排出量も4倍に増加します。
学習会では気候ネットワーク東京事務所の桃井貴子さんが講演しました。世界が「脱石炭」に向かうなか、内外で石炭を推進している日本政府の動きなどを解説。「高効率の石炭火発でも液化天然ガスの約2倍のCO2を排出する。大気汚染物質も排出し、健康への悪影響も大きい」などと述べました。
建設計画は2019、20年着工をめざし、現在、環境アセスメントの手続きに入っています。
地元では「横須賀石炭火力発電所建設計画を考える会」(準備会)が結成され、事業の情報公開などを求めています。地元に住む男性(72)は「石炭が安く手に入るからどんどん使おうなんてとんでもない。公害が起こることが心配です。阻止するために声を上げていきたい」と話しました。
日本共産党の井坂新哉県議、3人の横須賀市議団も参加し、県や市の動きを報告しました。