2017年1月7日(土)
文書開示 閲覧無料へ
都知事 条例改正を目指す
東京都の小池百合子知事は6日、都の情報公開条例を改正し、公文書の開示手数料を閲覧では無料とし、コピーの交付についても引き下げると発表しました。全都道府県で唯一、閲覧でも手数料を徴収するなど極めて遅れている同条例について、日本共産党都議団は改善を求めていました。
条例改正の内容は、(1)閲覧については現行1枚10円(1件当たり上限100円)の手数料を廃止する(2)コピーの交付については、現行のモノクロ1枚20円を10円に、カラー1枚100円を20円にそれぞれ引き下げる(3)電子メールやウェブサイトなどインターネットを活用した情報開示請求については、手数料を無料とする―というもの。
小池知事は会見で、「東京都は市民オンブズマンの情報公開ランキングでかなり下位にあった。都民の負担を軽減し、情報を透明化する観点から」条例を改正し、今後、公文書の開示は電子データに移行し、実質的に無料にすると述べました。17年度の早い時期に条例改正を目指すとしています。
共産党都議団は2017年度の予算要望で、手数料を引き下げてコピー代実費のみの請求とすること、情報公開を原則開示とし、非開示は最小限にとどめることを求めていました。