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2017年1月1日(日)

韓国前保健相を逮捕

特別検察 大統領収賄を本格捜査

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 韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領の親友、崔順実(チェ・スンシル)被告による国政介入など、一連の疑惑を調べている特別検察官チームは12月31日、職権乱用容疑で身柄拘束していた前保健福祉相の文亨杓(ムン・ヒョンピョ)容疑者を逮捕しました。地元メディアによると、特別検察官による前高官の逮捕は初めて。特別検察官は、同大統領の関与について追及するとみられ、朴大統領の収賄容疑に対する捜査が本格化する見通しです。

 文容疑者は保健福祉相だった2015年、同省傘下の国民年金管理公団に対し、サムスン物産と第一毛織の合併に賛成するよう不当な圧力を加えた疑いが持たれています。

 年金公団は当時、サムスン物産の最大株主でした。サムスングループの李在鎔(イ・ジェヨン)副会長は第一毛織の大株主。この合併の成功により、李副会長はサムスングループの経営権の継承を成功させました。

 年金公団側は、合併により不利益を被るにもかかわらず賛成しました。その背景には、崔被告や、その娘で乗馬選手のチョン・ユラ氏に対するサムスングループによる資金支援などがあるとみられています。その見返りに朴大統領が文氏に対し、年金公団が合併に賛成するよう圧力をかけるよう指示、合併を後押しした疑いが持たれています。

 特別検察官は朴大統領に対し、第三者に賄賂を供与するよう仕向けた際に適用される第三者供賄罪での立件を視野に入れているもようです。李副会長にも聴取する方針です。

 また、市民らは31日夜、朴大統領の即時退陣、早期弾劾などを求め、全国各地で集会を開催しました。10月末から始まった大集会は10回目を迎えました。


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