2016年12月10日(土)
学費無償・給付型奨学金は世界標準
若者ら400人行動
財務省前
|
学費の無償化、誰もが利用できる給付型奨学金制度の実現を求めて9日、ゆきとどいた教育をすすめる会と、奨学金の会による共同行動が財務省前で行われました。全国各地から400人(主催者発表)が参加し「教育予算を世界標準に」と声をあげました。
財務省前は、「学費は無償で」「本物の奨学金を」などと書かれたプラカードや、ペンライトを手にした参加者でいっぱいに。本物の奨学金制度を求める学生グループ「Rights to Study」の男性メンバーがマイクで「僕らは自由に学びたいんだ」「学ぶ権利に利子をつけるな」とコールしました。
奨学金の会で会長を務める、三輪定宣千葉大学名誉教授が主催者あいさつしました。「いまこそ異常な高学費、遅れた奨学金に決着をつける時です」と強調。各政党が給付型奨学金制度の創設を語っていることにふれ、「当事者の声を受け止め、来年が『本物の奨学金』元年になるような大転換をしてほしい」と訴えました。
高校生、学生、院生らがスピーチしました。札幌市の高校に通う、3年の女子高生(17)は、「学費によって進路に影響がでる人をなくしていきたい。自由に進路を選択できる社会を願っています」と語りました。
同日、日本民主青年同盟(民青)や、京都府で奨学金問題などに取り組む市民団体「LDA―KYOTO」(生きやすい京都をつくる全世代行動)が、給付型奨学金制度などについて国会要請を行いました。