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2016年12月4日(日)

カジノ議連 政権中枢ズラリ

法相や国家公安委員長まで

メンバーの公明議員も賛成

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 安倍政権の「数の力」にまかせた暴走は、刑法が禁じる賭博を合法化するカジノ解禁推進法案の衆院内閣委員会での強行可決という形で、極限に達しました。法案は議員立法ですが、カジノ推進の旗振り役は、政権中枢そのもの。法案を提出した議員が属する超党派の議員連盟「国際観光産業振興議員連盟」(カジノ議連)には、政権中枢がズラリと並んでいます。(藤沢忠明)


 カジノ議連が10月12日に開いた総会で配布した名簿によると、かつて最高顧問に名前を連ねていた安倍晋三首相の名前はありませんが、金田勝年法相、山本幸三地方創生担当相が副会長に就任しているほか、塩崎恭久厚生労働相、世耕弘成経済産業相、松本純国家公安委員長、鶴保庸介沖縄担当相の計6閣僚がメンバーです。(表参照)

 法相や国家公安委員長が、賭博を合法化する先頭に立つなんてブラックユーモアです。

 副大臣では、首相側近の萩生田光一官房副長官(議連副会長)、伊藤忠彦環境副大臣(同事務局次長)はじめ10人が議連メンバーです。

 政務官では、議連事務局次長の武井俊輔外務政務官など12人がメンバー。採決を「自主投票」とした公明党の樋口尚也文部科学政務官も含まれています。

 このほか、細田博之総務会長(議連会長)、下村博文幹事長代行、茂木敏充政調会長(いずれも同顧問)など、政権中枢が要所を占めています。

 日本共産党や民進党の反対を押し切って、職権で委員会を開会した自民党の秋元司内閣委員長は、議連副幹事長です。

 委員会で自民党、維新とともに賛成した公明党の佐藤茂樹議員は、議連副会長。2014年の総選挙で、維新が立候補しなかった大阪3区選出で、同党の井上義久幹事長が、「議員一人一人が個々の地域事情も踏まえつつ、自らの考えに基づいて判断しても良い」(2日の会見)といったとおりの“行動”となりました。


安倍政権中枢のカジノ議連メンバー

《閣僚》

 金田勝年法相(副会長)

 塩崎恭久厚生労働相

 世耕弘成経済産業相

 松本純国家公安委員長

 鶴保庸介沖縄担当相

 山本幸三地方創生担当相(副会長)

《副大臣》

 石原宏高内閣府

 越智隆雄内閣府

 松本洋平内閣府

 末松信介復興庁兼内閣府兼国交

 原田憲治総務

 大塚拓財務

 伊藤忠彦環境兼内閣府(事務局次長)

 若宮健嗣防衛兼内閣府

 萩生田光一内閣官房(副会長)

 野上浩太郎内閣官房

《政務官》

 豊田俊郎内閣府

 井林辰憲環境兼内閣府

 富樫博之総務

 小田原潔外務

 武井俊輔外務(事務局次長)

 樋口尚也文部科学※公明党

 堀内詔子厚生労働

 細田健一農林水産

 井原巧復興庁兼経産

 藤井比早之国土交通

 大野泰正国土交通

 比嘉奈津美環境

《その他》

 細田博之総務会長(会長)

 下村博文幹事長代行(顧問)

 茂木敏充政調会長(顧問)

 【注】国際観光産業振興議員連盟名簿(10月4日現在)で作成。※以外は自民党。カッコ内は役職


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