2016年11月12日(土)
移民・雇用「とりくむ」
トランプ氏、オバマ大統領と会談
【ワシントン=遠藤誠二】米大統領選挙に勝利したドナルド・トランプ氏は10日、ワシントンのホワイトハウスを訪れ、オバマ大統領と1時間半にわたり会談しました。
会談を終えたオバマ大統領は、報道陣に対し、「トランプ氏とすばらしい対話をする機会がもてた」とのべ、外交政策、内政など広範な問題を話し合ったことをあきらかにしました。
オバマ氏は「次期大統領の成功を確かなものにする政権移行を実現することが、今後2カ月の私の最優先課題だ。彼の成功が国家の成功につながる」と語りました。
トランプ氏は、当初10〜15分の予定だった会談が1時間半に及んだいきさつを明かしたうえで、「いくつかの状況について話し合った。すばらしいものもあり、困難なものもあった」と語り、政権発足までにさらに話し合いの機会を持つと述べました。
トランプ氏は続いて連邦議会を訪れ、ライアン下院議長(共和党)ら議会幹部と懇談。その後、「(政権発足後は)米国民のためにとくに重要な問題にとりくむ」とのべ、オバマ政権がつくった医療保険制度の改定、移民、減税、雇用―の問題に手をつける考えを示しました。