「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2016年11月7日(月)

大統領側近2人逮捕

韓国 退陣求める声高まる

朴氏の聴取 今月にも 現地メディア

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

 韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領の友人、崔順実(チェ・スンシル)容疑者の国政介入疑惑で、検察の特別捜査本部は6日、大統領の側近2人を逮捕しました。疑惑の調査が進むなか、大統領退陣を求める市民の声は高まるばかりです。複数の現地メディアが、今月中にも朴大統領の聴取が行われると報道するなど、政権を揺るがす事態となっています。(栗原千鶴)


 逮捕されたのは大統領府の安鍾範(アン・ジョンボム)前政策調整首席秘書官とチョン・ホソン前秘書官です。

 安前首席秘書官は、文化・スポーツ事業振興を目的に崔容疑者が主導して設立した「ミル財団」と「Kスポーツ財団」の資金集めに深く関与。企業に圧力をかけ、二つの財団への資金拠出を強要したとして、職権乱用などの容疑で逮捕されました。サムスン電子など財閥から拠出された金額は70億円にのぼるとみられています。

 チョン前秘書官は、崔容疑者に政府の内部文書を渡し、人事や政策についても話し合っていたとして、公務上の機密漏えい容疑で逮捕されました。

 発端は、先月24日にテレビ局JTBCが、崔氏が持っていたパソコンのファイルを分析したところ、大統領府の内部文書が大量に発見されたと報じたことでした。ここから大統領と「親友」だったとされる崔氏が、国政に介入していたという疑惑が浮上。朴大統領自身は翌日、崔容疑者に演説原稿や外交・安保問題の資料を渡し、助言を受けていたことを認め謝罪しました。

 朴大統領は人事刷新で事態打開を図ろうとしましたが、大統領府が検察の捜査を拒否したことなどを受け、世論の怒りはさらに高まりました。結局、朴大統領は崔容疑者が3日に逮捕されたのを受け再度、謝罪。自らも捜査に協力することを表明せざるを得ませんでした。

 5日には、全国で抗議行動が取り組まれました。ソウル市中心部の集会には10万人が集まり、参加者は「朴槿恵は下野しろ」と叫びました。

 また江原大学の教授陣200人は2日、真相究明を要求する声明を発表。翰林聖心大の学生が退陣を求める署名行動を開始しました。市民は12日にも抗議集会の開催を予定しており、退陣を求める動きがますます広がっています。


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって